大晦日の日本の風物詩ともいえる『NHK紅白歌合戦』。
その年に活躍した歌手や、ベテラン歌手まで多くのスターが登場しますが、その中でトリの次に注目されるのがトップバッターの歌手ですよね。
そこで今回は、歴代紅白のトップバッター歌手と曲を第1回から振り返ってみたいと思います。
歴代紅白歌合戦トップバッター歌手と曲一覧
第1回~第10回(1951年~1959年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第1回/1951 | 菅原都々子(初)/憧れの住む町 | 鶴田六郎(初)/港の恋唄 |
第2回/1952 | 暁テル子(2)/メロンはいかが | 林伊佐緒(2)/麗人草の歌 |
第3回/1953(1月) | 菊池章子(2)/母の瞳 | 林伊佐緒(3)/ダイナ・ブルース |
第4回/1953(12月) | 赤坂小梅(2)/おてもやん | 鈴木正夫(3)/花笠音頭 |
第5回/1954 | 宮城まり子(初) /毒消しゃいらんかね | 岡本敦郎(4) /高原列車は行く |
第6回/1955 | 荒井恵子(2) /希望をのせて馬車は行く | 鶴田六郎(5)/天下の為さん |
第7回/1956 | 荒井恵子(3)/南の花嫁さん | 岡本敦郎(6)/自転車旅行 |
第8回/1957 | 楠トシエ(初)/お花どん | 曾根史郎(2)/看板娘の花子さん |
第9回/1958 | 荒井恵子(4) /橇は飛ぶよ | 岡本敦郎(7)/若人スキーヤー |
第10回/1959 | 荒井恵子(5)/白菊の歌 | 曾根史郎(4)/僕の東京地図 |
()は通算出場回数
第11回~第20回(1960年~1969年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第11回/1960 | 荒井恵子(6)/青い月夜の散歩道 | 若山彰(4)/さいはて岬 |
第12回/1961 | 朝丘雪路(4)/チャチャで飲みましょう | 神戸一郎(4)/東京ラプソディ |
第13回/1962 | 仲宗根美樹(初) /川は流れる | 松島アキラ(初) /あゝ青春に花よ咲け |
第14回/1963 | 弘田三枝子(2)/悲しきハート | 田辺靖雄(初) /雲に聞いておくれよ |
第15回/1964 | 朝丘雪路(7) /夜の八丈島 | 北島三郎(2)/そうらん仁義 |
第16回/1965 | 三沢あけみ(2) /アリューシャン小唄 | 舟木一夫(3)/高原のお嬢さん |
第17回/1966 | 中尾ミエ(5)/蜜の味 | 西郷輝彦(3)/星のフラメンコ |
第18回/1967 | 水前寺清子(3)/どうどうどっこの唄 | 舟木一夫(5)/夕笛 |
第19回/1968 | 都はるみ(4) /好きになった人 | 三田明(5)/バラの涙 |
第20回/1969 | 青江三奈(3)/池袋の夜 | 布施明(3) /バラ色の月 |
第21回~第30回(1970年~1979年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第21回/1970 | 水前寺清子(6) /大勝負 | 村田英雄(10)/闘魂 |
第22回/1971 | 南沙織(初) /17才 | 尾崎紀世彦(初)/また逢う日まで |
第23回/1972 | 天地真理(初) /ひとりじゃないの | 森進一(5)/放浪船 |
第24回/1973 | 小柳ルミ子(3) /漁火恋唄 | 布施明(7)/甘い十字架 |
第25回/1974 | 山口百恵(初)/ひと夏の経験 | 西城秀樹(初)/傷だらけのローラ |
第26回/1975 | 岩崎宏美(初)/ロマンス | 細川たかし(初) /心のこり |
第27回/1976 | 山口百恵(3) /横須賀ストーリー | 野口五郎(5) /針葉樹 |
第28回/1977 | 桜田淳子(4)/気まぐれヴィーナス | 郷ひろみ(5) /悲しきメモリー |
第29回/1978 | 榊原郁恵(初)/夏のお嬢さん | 郷ひろみ(6) /バイブレーション |
第30回/1979 | 石野真子(初) /ジュリーがライバル | 郷ひろみ(7) /マイレディ |
第31回~第40回(1980年~1989年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第31回/1980 | 榊原郁恵(3) /ROBOT | 郷ひろみ(8) /Howmanyいい顔 |
第32回/1981 | 河合奈保子(初)/スマイル・フォー・ミー | 近藤真彦(初)/ギンギラギンにさりげなく |
第33回/1982 | 三原順子(初)/ホンキでLovemeGood!! | シブがき隊(初) /100%…SOかもね! |
第34回/1983 | 岩崎宏美(9)/家路 | 西城秀樹(10)/ギャランドゥ |
第35回/1984 | 早見優(2)/誘惑光線☆クラッ! | シブがき隊(3)/アッパレ! フジヤマ |
第36回/1985 | 石川秀美(初) /愛の呪文 | 吉川晃司(初) /にくまれそうなNEWフェイス |
第37回/1986 | 荻野目洋子(初) /ダンシング・ヒーロー | 少年隊(初)/仮面舞踏会 |
第38回/1987 | 八代亜紀(15) /恋は火の川 | 森進一(20)/悲しいけれど |
第39回/1988 | 中山美穂(初)/Witches | 光GENJI(初)/光GENJI ’88メドレー |
第40回/1989 | 織井茂子(6)/君の名は | 田端義夫(2) /かえり船 |
第41回~第50回(1990~1999年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第41回/1990 | DREAMS COME TRUE(初) /笑顔の行方 |
光GENZI(初) /COCORO |
第42回/1991 | 西田ひかる(初) /ときめいて |
バブルガムブラザーズ (初)/WON’T BE LONG |
第43回/1992 | 森口博子(2)/スピード | SMAP(2)/雪が降ってきた |
第44回/1993 | 久宝留理子(初)/「男」 | X JAPAN(3)/Tears |
第45回/1994 | trf(初)/BOY MEETS GIRL | access(初) /SCANDALOUS BLUE |
第46回/1995 | 酒井法子(初)/碧いうさぎ | シャ乱Q(初) /ズルい女 |
第47回/1996 | JUDY AND MARY(初) /そばかす |
ウルフルズ(初) /ガッツだぜ!! |
第48回/1997 | SPEED(初) /White Love |
T.M.Revolution (初)/WHITE BREATH |
第49回/1998 | SPEED(2) /ALL MY TRUE LOVE |
DA PUMP(初) /Rhapsody inBlue |
第50回/1999 | モーニング娘。(2) /LOVEマシーン |
DA PUMP(2) /Wecan’tstop themusic |
第51回~第60回(2000年~2009年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第51回/2000 | Whiteberry(初)/夏祭り | 藤井隆(初)/ナンダカンダ |
第52回/2001 | 松浦亜弥(初) /LOVE涙色 | えなりかずき(初)/ おいらに惚れちゃ 怪我するぜ! |
第53回/2002 | 藤本美貴(初) /ロマンティック 浮かれモード |
w-inds.(初) /NEWPARADISE |
第54回/2003 | BoA(2)/DOUBLE | w-inds.(2)/ Long Road |
第55回/2004 | 上戸彩(初)/愛のために。 | TOKIO(11)/自分のために |
第56回/2005 | 川中美幸(18)/二輪草 | 細川たかし (31) /北酒場 |
第57回/2006 | mihimaru GT(初)/気分上々↑↑ | w-inds.(5) /ブギウギ66 |
第58回/2007 | モーニング娘。(10) Berryz工房(初) ℃-ute(初) /Special LOVE Mix 〜幸せの平成20周年 Ver.〜 |
美川憲一(24) /さそり座の女 2007 |
第59回/2008 | 浜崎あゆみ(10)/Mirrorcle World | 布施明(24) /君は薔薇より 美しい |
第60回/2009 | 浜崎あゆみ(11)/Rule | EXILE(5) /Someday |
第61回~第70回(2010年~2010年)
回/年 | 紅組 | 白組 |
第61回/2010 | 浜崎あゆみ(12) /Virgin Road |
EXILE(6) /I Wish For You |
第62回/2011 | 浜崎あゆみ(13) /progress |
NYC(3)/100%勇気NYC |
第63回/2012 | 浜崎あゆみ(14) /2012 A SPECIAL メドレー |
NYC(4)/NYC紅白メドレー |
第64回/2013 | 浜崎あゆみ(15) /INSPIRE | Sexy Zone(初) /Sexy平和Zone組曲 |
第65回/2014 | HKT48(初)/メロンジュース | Sexy Zone(2) /紅白にHITOMEBORE |
第66回/2015 | 大原櫻子(初) /瞳 | 郷ひろみ (28) /2億4千万の瞳 |
第67回/2016 | PUFFY(初) /20周年紅白スペシャル |
関ジャニ∞ (5)/ズッコケ男道 〜紅白で夢を歌おう〜 |
第68回/2017 | Little Glee Monster(初) /好きだ。〜夢を歌おう ver.〜 |
Hay! Say! JUMP(初) /Come On A My House |
第69回/2018 | 坂本冬美(30)/夜桜お七 | 三代目JSoul Brothers(7) /R.Y.U.S.E.I. |
第70回/2019 | Foorin /パプリカ |
郷ひろみ /2億4千万の瞳 |
紅白歌合戦のトップバッターの特徴
紅白のトップバッターの歴代を第1回から振り返ってみましたが、トップバッターを務める歌手やグループにはある特徴があることが分かってきました。
その年の旬であること
紅白歌合戦というのはその年の大晦日に放送されますよね。
それは一年の締めくくりとも言えますが、トップバッターはその年に活躍や話題になった歌手が選出されることが多いですね。
旬なアーティストの歌を聴くと一年を振り返りやすくなりますしね。
若手や初登場歌手が多い
トップバッターは、初登場歌手が多いこともわかります。
初登場というのは、デビューしてまもない歌手=若手となります。
番組に勢いをつける意味でも、新人が選出されます。
ノリの良い曲であること
華やかなオープニングの流れから、いきなり湿っぽい演歌やバラードが流れてきたら寂しいですよね。
やはり最初はガツンと盛り上がるノリの良い曲が適しています。
アイドルやジャニーズがトップバッターになることが多いのはこのためです。
紅白の選定基準は?
紅白歌合戦の歌手が一体どのように選ばれるか知っていますか?
NHK広報部が発表したものによると以下の6つの資料を参考にし、選出しているそうです。
①7歳以上の全国5000人を対象にNHKが行った「ランダムデジットダイヤリング」方式による調査の結果(※質問は、「紅白に出場してほしい歌手男女各3組」)
②7歳以上の全国8000人を対象にNHKが行ったウェブアンケート調査の結果(質問はAと同じ)
③NHKのど自慢」の予選出場者の曲目
④CD・カセット・DVDの売り上げ
⑤有線・カラオケのリクエスト等についての調査
⑥インターネットやダウンロード等についての調査
NHK側と視聴者のズレはなぜ起こる?
老若男女がそれぞれ、支持し活躍するアーティストが出場することが理想ですが、実際は人気のある歌手が出場していなかったり、ヒット曲がないベテラン歌手が出場していたりしますよね。
それは一体なぜなのでしょうか。
■宣伝材料として、NHKに貢献した歌手が選ばれることもある。
■NHK側が出演依頼をしても、断るアーティストもいるので、必ずしも活躍した歌手が確実に出演するとは限らない。
このような理由で、視聴者から毎年疑問の声があがるのだと思います。
もう少し透明性が欲しいところですが、明確すぎて、サプライズがなくなるのは寂しいかも。
最後に
紅白の歴代トップバッター歌手と曲を振り返ってみました。
そこから、初登場でその年を表すような旬なアーティストが多く選ばれていることがわかりましたね。
また毎年出場者が発表されるたびに挙がる疑問の声もありますが、それも紅白の醍醐味として楽しめたらと思います。
さて今年のトップバッターはだれになるでしょうかー。