オリンピックの花形競技と呼ばれるのが、「陸上男子100m」です。
100mをいかに速く走るかというシンプルな競技ながら、自分の肉体だけで戦う100メートル走は屈指の人気を誇ります。
そこで今回は、「オリンピック100m男子の歴代の金メダリストとタイム」を一覧にまとめてみました。
オリンピック100m男子の歴代 金メダリストとタイム一覧
1896-1936
開催年/開催地 | 金メダリスト/国 | タイム |
1896アテネ | トーマス・バーク アメリカ |
12秒0 |
1900パリ | フランク・ジャービス アメリカ |
11秒0 |
1904セントルイス | アーチー・ハーン アメリカ |
11秒0 |
1908ロンドン | レジー・ウォーカー 南アフリカ |
10秒8 |
1912ストックホルム | ラルフ・クレイグ アメリカ |
10秒8 |
1920アントワープ | チャールズ・パドック アメリカ |
10秒8 |
1924パリ | ハロルド・エイブラハムス イギリス |
10秒6 |
1928アムステルダム | パーシー・ウィリアムズ カナダ |
10秒8 |
1932ロサンゼルス | エディ・トーラン アメリカ |
10秒3 |
1936ベルリン | ジェシー・オーエンス アメリカ |
10秒3 |
1948-1984
開催年/開催地 | 金メダリスト/国 | タイム |
1948ロンドン | ハリソン・ディラード アメリカ |
10秒3 |
1952ヘルシンキ | リンディ・レミギノ アメリカ |
10秒4 |
1956メルボルン | ボビー・モロー アメリカ |
10秒5 |
1960ローマ | アルミン・ハリー 東西ドイツチーム |
10秒2 |
1964東京 | ボブ・ヘイズ アメリカ |
10秒0 |
1968メキシコ | ジム・ハインズ アメリカ |
9秒95 WR |
1972ミュンヘン | ワレリー・ボルゾフ ソ連 |
10秒14 |
1976モントリオール | ヘイズリー・クロフォード トリニダードトバゴ |
10秒06 |
1980モスクワ | アラン・ウェルズ イギリス |
10秒25 |
1984ロサンゼルス | カール・ルイス アメリカ |
9秒99 |
1988-2020
開催年/開催地 | 金メダリスト/国 | タイム |
1988ソウル | カール・ルイス アメリカ |
9秒92 |
1992バルセロナ | リンフォード・クリスティ イギリス |
9秒96 |
1996アトランタ | ドノバン・ベイリー カナダ |
9秒84 WR |
2000シドニー | モーリス・グリーン アメリカ |
9秒87 |
2004アテネ | ジャスティン・ガトリン アメリカ |
9秒85 |
2008北京 | ウサイン・ボルト ジャマイカ |
9秒69 WR |
2012ロンドン | ウサイン・ボルト ジャマイカ |
9秒63 |
2016リオデジャネイロ | ウサイン・ボルト ジャマイカ |
9秒81 |
2020東京 | ラモント マルセル・ジェイコブズ イタリア |
9秒80 |
オリンピック100m男子・日本人の歴代記録は?
オリンピック金メダリストのタイムは、どんどん塗り替えられていますが日本人選手の記録はどうなっているでしょうか?
1988年から現在までの記録をまとめてみました。
開催年/開催地 | 選手/タイム |
1988年ソウル | 栗原浩司/ 2次敗退 / 10秒49 笠原隆弘/ 1次敗退 / 10秒62 大沢知宏/ 1次敗退 / 10秒71 |
1992バルセロナ | 井上悟/ 2次敗退 / 10秒50 青戸慎司/ 2次敗退 / 10秒53 杉本龍勇/ 1次敗退 / 10秒56 |
1996アトランタ | 朝原宣治/ 準決敗退 / 10秒16 土江寛裕/ 1次敗退 / 10秒58 |
2000シドニー | 伊東浩司/ 準決敗退 / 10秒39 川畑伸吾/ 2次敗退 / 10秒60 小島茂之/ 1次敗退 / 10秒59 |
2004アテネ | 末續慎吾/ 2次敗退 / 10秒19 朝原宣治/ 2次敗退 / 10秒24 土江寛裕/ 1次敗退 / 10秒37 |
2008北京 | 塚原直貴/ 準決敗退 / 10秒16 朝原宣治/ 2次敗退 / 10秒37 |
2012ロンドン | 山縣亮太/ 準決敗退 / 10秒10 江里口匡史/ 予選敗退 / 10秒30 |
2016リオデジャネイロ | 山県亮太/ 準決敗退 / 10秒05 ケンブリッジ飛鳥/ 準決敗退 / 10秒17 桐生祥秀/ 予選敗退 / 10秒23 |
2020東京 | 山県亮太/ 予選敗退 / 10秒15 多田修平/予選敗退/10秒22 小池祐貴/予選敗退/10秒22 |
日本人選手の記録はどのくらい縮まった?
1988年栗原浩司選手のタイムが10秒49で、現在の山県亮太選手のタイムが10秒05となっており約30年間の間に0.44秒縮まっています。
これは、二人がそのタイムで同時に100メートルを走ったならば4.4メートルも引き離してゴールする計算となります。
そう考えると日本人選手の記録は、まだまだ伸びていきそうな気がしますね。
日本人の決勝出場も夢ではない
実は、世界記録は頭打ちのなっているというデータも出ています。
2012年のロンドン・オリンピックでは、ボルトは9秒63、2位ブレイクは9秒75、3位のガトリン9秒79という、ものすごい記録が出たものの、2016年のリオでは1位ボルト9秒81、2位ガトリン9秒89、3位アンドレ9秒91と下降しています。
一方、現在の日本選手のベストタイムは
桐生祥秀 9秒98
小池祐貴 9秒98
山縣亮太 10秒00
伊東浩司 10秒00
3人もの選手が9秒台を記録するほど成果を出しています。
また、ガトリン選手35歳、ボルト選手30歳など年齢的にも世代交代が進んでいるので、2020年東京オリンピック・男子100mでは、決勝で初めて日本人選手が走る姿を見られるかもしれませんね。
最後に
「オリンピック100m男子の歴代の金メダリストとタイム」を振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。
100mは、わずか10秒で勝負が決まってしまうためスタート技術や駆け引き、レースの運び方なども重要になってきます。
また世界記録がゆるやかに下降するいま、日本人選手が技術でカバーして決勝進出する日も夢ではありませんね。