オリンピック野球の歴代メンバーと監督!成績やメダル獲得は?

東京オリンピック2020で「野球」が2大会ぶりに復活します。

日本は過去に、金メダル1個、銀と銅はメダル2個づつ過去に獲得しているね。
1984年ロサンゼルス五輪から1996年アトランタ五輪までは、アマチュア選手のみのチームだったんだよ。

今回は、1984年のロサンゼルス大会以降に行われた野球のオリンピック代表メンバーや監督を振り返ってみたいと思います。

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オリンピック野球の歴代メンバーと監督一覧

1984年ロサンゼルスオリンピック

金メダル 監督-松永怜一

名前 所属(入団プロ)
監督 松永怜一 住友金属
コーチ 鈴木義信 東芝
鴨田勝雄 法大
投手 米村明 河合楽器(中日)
吉田幸夫 プリンスホテル
伊東昭光 本田技研(ヤクルト)
伊藤敦規 福井工大(阪急)
宮本和知 川崎製鉄水島(巨人)
西川佳明 法大(南海)
捕手 嶋田宗彦 住友金属(阪神)
吉田康夫 三菱自動車(阪急)
秦真司 法大(ヤクルト)
内野手 正田耕三 新日本製鐵広畑(広島)
浦東靖 新日本製鐵堺
森田芳彦 鹿児島鉄道管理局(ロッテ)
上田和明 慶應義塾大学(巨人)
和田豊 日本大学(阪神)
広沢克己 明治大学(ヤクルト)
福本勝幸 東芝
外野手 荒井幸雄 日本石油(ヤクルト)
古川慎一 亜細亜大学(ロッテ)
熊野輝光 日本楽器(阪急)
森田昇 日本生命

メンバー20人中、プロ入りした選手が16人もいる実力派が揃ったロサンゼルス大会。

最近ラグビーW杯の「笑わない男」が話題となっていますが、当時の松永怜一監督は、それ以上に笑わない怖い監督だったそうです(笑)。

しかし、その厳しさのおかげか、日本は金メダルを獲得しました。

対戦したアメリカの当時のメンバーには、のちにメジャーリーグのスターになるマーク・マグワイアなどの逸材が揃っていました。

1988年ソウルオリンピック

銀メダル 監督- 鈴木義信

名前 所属(入団プロ)
監督 鈴木義信 東芝
コーチ 川島勝司 ヤマハ
山中正竹 住友金属
投手 潮崎哲也 松下電器(西武)
渡辺智男 NTT四国(西武)
鈴木哲 熊谷組(西武)
菊池総 東芝
吉田修司 北海道拓殖銀行(巨人)
石井丈裕 プリンスホテル(西武)
野茂英雄 新日本製鐵堺(近鉄)
捕手 古田敦也 トヨタ自動車(ヤクルト)
應武篤良 新日本製鐵広畑
内野手 西正文 大阪ガス
葛城弘樹 東芝
米崎薫臣 日本生命(近鉄)
野村謙二郎 駒大(広島)
小川博文 プリンスホテル(オリックス)
筒井大助 住友金属
大森剛 慶大(巨人)
外野手 中島輝士 プリンスホテル(日ハム)
前田誠 東芝
松本安司 三菱重工名古屋
笘篠賢治 中大(ヤクルト)

ロサンゼルス五輪で金メダルに輝いたことにより、推薦で出場できることになったソウル五輪。

慶應大学OBで元東芝監督、ロサンゼルス五輪でコーチを務めた鈴木義信がチームを率いました。

選手たちが「鈴木さんには怒られた記憶しかない」というほど厳しい指導でしたが、選手はそれにこたえ銀メダルを獲得しました。

プロ野球シーズンMVPを獲得することになる石井丈裕、野茂英雄、古田敦也など後のスーパースターが揃っていました。

バラエティに富んだ、日本代表にふさわしいアマチュア最強チームち称されました。

1992年バルセロナオリンピック

銅メダル 監督-山中正竹

名前 所属(入団プロ)
監督 山中正竹 住友金属
コーチ 荒井信久 神戸製鋼
野端啓夫 三菱重工三原
投手 佐藤康弘 プリンセスホテル
杉山賢人 東芝(西武)
渡部勝美 大昭和製紙
西山一宇 NTT四国(巨人)
小桧山雅仁 日本石油(横浜)
伊藤智仁 三菱(ヤクルト)
杉浦正則 日本生命
捕手 高見泰範 東芝
三輪隆 神戸製鋼(オリ)
内野手 大島公一 日本生命(近鉄)
若林重喜 日本石油
西正文 大阪ガス
徳永耕治 日本石油
十河章浩 日本生命
小島啓民 三菱重工長崎
小久保裕紀 青学大(ダイエー)
外野手 坂口裕之 日本石油
佐藤真一 たくぎん(ダイエー)
中本浩 松下電器
川畑伸一郎 住友金属

前回のソウル五輪コーチから昇格した山中正竹が監督をつとめたバルセロナ五輪。

この頃になると、メンバーは大学生1人のみで、ほぼ社会人という編成で「金メダル奪回」に挑みました。

小桧山雅仁、伊藤智仁、杉山賢人など後にドラフト1位でプロ入りする実力派が揃っていますね。

西正文は2大会連続の五輪出場、「ミスター社会人」と呼ばれた杉浦正則も名をつらねています。

ノマ―・ガルシアパーラ、ジェイソン・バリテック、ジェイソン・ジアンビなど後のメジャーリーガーとなる選手が勢ぞろいのアメリカを、3位決定戦で8-3で下し銅メダルに輝きました。

1996アトランタオリンピック

銀メダル 監督-川島勝司

名前 所属(入団プロ)
監督 川島勝司 ヤマハ
コーチ 垣野多鶴 三菱自動車川崎
大田垣耕造 東芝
投手 井尻陽久 日本生命
三澤興一 早大(巨人)
森中聖雄 東海大(横浜)
木村重太郎 東芝
川村丈夫 日本石油(横浜)
小野仁 日本石油(巨人)
森昌彦 NTT東海
杉浦正則 日本生命
捕手 大久保秀昭 日本石油(近鉄)
黒須隆 日産自動車
内野手 福留孝介 日本生命(中日)
野島正弘 日本石油
松中信彦 新日本製鐵君津(ダイエー)
今岡誠 東洋大(阪神)
桑元孝雄 三菱自動車川崎
井口忠仁 青学大(ダイエー)
西郷泰之 三菱自動車川崎
外野手 中村大伸 NTT東京
高林孝行 日本石油
佐藤友昭 プリンセスホテル
谷佳知 三菱自動車岡崎(オリックス)

ソウル五輪でコーチを務めた中大OBの川島勝司 が監督をつとめました。

メンバーをみると松中信彦、今岡誠、井口忠仁、谷佳知などプロでも大活躍したバッターが多いのですが、投手は群を抜いた実力派がいませんでした。

決勝のキューバ戦は、歴史に残る死闘となり、2回までに6点を奪われるも4回表には1点、続く5回表にも二死から満塁となり2点目をあげました。

ここで、松中信彦が左中間にホームランを叩きこみ同点。

結果は、9-13で負けてしまいましたが、会場全体が揺れるような歓声と盛り上がりましたね。

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2000年シドニーオリンピック

4位 監督-大田垣耕造

名前 所属(入団プロ)
監督 大田垣耕造 東芝硬式野球部
コーチ 林裕幸 日石三菱野球部
野村収
長崎慶一
投手 土井善和 日本生命
河野昌人 広島
渡辺俊介 新日本製鐵君津(ロッテ)
吉見祐治 東北福祉大(横浜)
石川雅規 青学大(ヤクルト)
山田秋親 立命大(ダイエー)
杉内俊哉 三菱重工長崎(ダイエー)
松坂大輔 西武
杉浦正則 日本生命
黒木知宏 ロッテ
捕手 鈴木郁洋 中日
阿部慎之助 中大
野田浩輔 新日本製鐵君津(西武)
内野手 松中信彦 ダイエー
平馬淳 東芝
中村紀洋 近鉄
田中幸雄 日ハム
沖原佳典 NTT東日本(阪神)
野上修 日本生命
外野手 田口壮 オリックス
梶山義彦 三菱自動車川崎
飯塚智広 NTT東日本
廣瀬純 法大(広島)
赤星憲広 JR東日本(阪神)

黒木知宏、松坂大輔という投手を柱に中村紀洋、赤星憲広など実力派が揃ったシドニー五輪メンバー。

初めてプロの参加が認められたことで、日本の「金メダル」はかなり期待されていましたが、結果は準決勝でキューバに、3位決定戦では韓国にやぶれ金メダルどころか、メダルを獲得さえできませんでした。

アマ選手はプロ選手に引け目を感じ、プロ選手も自分達ばかりが活躍するとオリンピックをアマから奪っていいのか・・・という戸惑いがあり、チームの雰囲気は悪くなかったものの、いまいち一体感がなかったチーム編成が敗因だったのではと言われています。

2004アテネオリンピック

銅メダル 監督-長嶋茂雄

名前 所属(入団プロ)
監督 ★長嶋茂雄
コーチ 中畑清
高木豊
大野豊
投手 清水直行 ロッテ
岩瀬仁紀 中日
黒田博樹 広島
安藤優也 阪神
三浦大輔 横浜
松坂大輔 西武
上原浩治 巨人
岩隈久志 近鉄
和田毅 ダイエー
小林雅英 ロッテ
石井弘寿 ヤクルト
捕手 城島健司 ダイエー
相川亮二 横浜
内野手 小笠原道大 日ハム
中村紀洋 近鉄
宮本慎也 ヤクルト
金子誠 日ハム
藤本敦士 阪神
外野手 福留孝介 中日
谷佳知 オリックス
村松有人 オリックス
高橋由伸 巨人
木村拓也 広島
和田一浩 西武

シドニー五輪の結果を踏まえ、オールプロメンバーとなったアテネ五輪。

元巨人軍の「ミスター」こと長嶋茂雄さんが監督をつとめることになっていましたが、急病のため中畑清さんが監督代行となりました。

選手は12球団から2名づつ均等に選ばれ、イチローや松井秀喜は参加できなかったものの、バランスの良い編成となり銅メダルを獲得しました。

2008年北京オリンピック

4位 監督-星野仙一

名前 所属(入団プロ)
監督 星野仙一
コーチ 田淵幸一
山本浩二
大野豊
投手 川上憲伸 中日
岩瀬仁紀 中日
田中将大 楽天
涌井秀章 西武
成瀬善久 ロッテ
ダルビッシュ有 日ハム
上原浩治 巨人
和田毅 ソフトバンク
藤川球児 阪神
杉内俊哉 ソフトバンク
捕手 阿部慎之助 巨人
里崎智也 ロッテ
矢野輝弘 阪神
内野手 荒木雅博 中日
中島裕之 西武
宮本慎也 ヤクルト
西岡剛 ロッテ
新井貴浩 阪神
川崎宗則 ソフトバンク
村田修一 横浜
内野手 青木宣親 ヤクルト
森野将彦 中日
稲葉篤紀 日ハム
佐藤隆彦 西武

監督経験豊富な星野仙一、田淵幸一、山本浩二という首脳陣となった北京五輪。

今回は12球団均等に選ぶのではなく、チーム編成を最優先にした人選となり、中日は4人、阪神・ロッテ・西部・ソフトバンクが3人、横浜と楽天は1人づつ、オリックスと広島は0人となりました。

上原浩治、岩瀬仁紀、和田毅、宮本慎也はアテネから2大会連続で代表メンバー入り、後にメジャーリーガーとなるダルビッシュ有、田中将大の名前も見られます。

星野仙一は監督就任当初から「金メダルしか欲しくない!」と公言し続け、選手を鼓舞し続けていましたが、予選リーグから通算4勝5敗の負け越しで金メダルどころか銅メダルにも届きませんでした。

期待が大きかっただけに、帰国した監督や選手への風当たりは強いものでした。

2020年 東京オリンピック

監督-稲葉篤紀

名前 所属(入団プロ)
監督 稲葉篤紀

2014年に現役引退し、2017年より日本代表の監督を務めている稲葉篤紀が、2020年 東京五輪で監督を務めます。

東京オリンピックへの最後の国際舞台WBSプレミア12で、優勝した日本代表には、ますます期待が高まっています。

現時点では代表メンバーは発表されていませんが、公開され次第に随時更新いたします。

最後に

オリンピック種目として復活した野球は、自国開催の東京五輪でさらに注目されることでしょう。

期待が大きいだけに、日の丸を背負う監督や選手には、そうとうなプレッシャーがかかるとは思いますが、ぜひ金メダルを期待したいと思います。

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