フジテレビ月曜9時からのドラマ枠は「月9(げつく)」と呼ばれ、全盛期には視聴率30%以上を叩き出すなど、20代を中心に社会現象を巻き起こしました。
そこで今回は、フジテレビ月9ドラマの歴代作品と視聴率トップ10をご紹介いたします。
フジテレビ月曜9時ドラマ歴代!
1980年代
1987年 ◆『アナウンサーぷっつん物語』岸本加世子 ◆『男が泣かない夜はない』三田村邦彦 ◆『ラジオびんびん物語』田原俊彦 ◆『ギョーカイ君が行く!』石橋貴明、木梨憲武 ◆『荒野のテレビマン』東山紀之 |
1988年 ◆『君の瞳をタイホする!』陣内孝則 ◆『教師びんびん物語 ◆『あそびにおいでョ! ◆『君が嘘をついた |
1989年 ◆『君の瞳に恋してる!』中山美穂 ◆『 教師びんびん物語II ◆『同・級・生 ◆『愛しあってるかい! |
今日からのドラマ「同窓生」の原作が柴門ふみだけど、「同・級・生」とはまた別物なの?「同・級・生」は原作もドラマも好きだったな。鴨居君がちなみとよりを戻したとき、彼女の左手を取るっていうエピソードがね、たまらなく切なかった。 pic.twitter.com/ioM0fmnI7Z
— Gayapii (@Gayapii) July 10, 2014
今では、イジられキャラになりつつある“トシちゃん”こと田原俊彦主演の『教師びんびん物語』や、 柴門ふみ原作の『同・級・生』など、トレンディドラマの先がけともいえる作品が名を連ねる1980年代。
1990年代
1990年 ◆『 世界で一番君が好き!』浅野温子、三上博史 ◆『日本一のカッ飛び男 ◆『キモチいい恋したい! ◆『すてきな片想い |
1991年 ◆『東京ラブストーリー』鈴木保奈美、織田裕二 ◆『学校へ行こう!』浅野ゆう子 ◆『 101回目のプロポーズ ◆『逢いたい時にあなたはいない… |
1992年 ◆『あなただけ見えない』三上博史、小泉今日子 ◆『素顔のままで』安田成美、中森明菜 ◆『 君のためにできること』吉田栄作 ◆『二十歳の約束』牧瀬里穂、稲垣吾郎 |
1993年 ◆『 あの日に帰りたい』菊池桃子、工藤静香 ◆『ひとつ屋根の下』江口洋介 ◆『じゃじゃ馬ならし ◆『あすなろ白書』石田ひかり、筒井道隆 |
1994年 ◆『 この世の果て』鈴木保奈美、三上博史 ◆『上を向いて歩こう』西田ひかる、舘ひろし ◆『君といた夏』筒井道隆 ◆『妹よ』和久井映見 |
1995年 ◆『 For You』中山美穂 ◆『僕らに愛を!』江口洋介 ◆『いつかまた逢える ◆『まだ恋は始まらない |
1996年 ◆『ピュア』和久井映見 ◆『ロングバケーション』山口智子、木村拓哉 ◆『翼をください! ◆『おいしい関係』中山美穂 |
1997年 ◆『バージンロード』和久井映見 ◆『 ひとつ屋根の下2 ◆『ビーチボーイズ』反町隆史、竹野内豊 ◆『ラブジェネレーション』木村拓哉、松たか子 |
1998年 ◆『DAYS』長瀬智也 ◆『ブラザーズ』中居正広 ◆『ボーイハント』観月ありさ ◆『じんべえ』田村正和 |
1999年 ◆『オーバータイム』反町隆史、江角マキコ ◆『リップスティック』三上博史 ◆『パーフェクトラブ! ◆『氷の世界』竹野内豊、松嶋菜々子 |
💖💭💖東京ラブストーリー💖💭💖
💖🌷💖鈴木保奈美さんかゎゅ💖🌷💖#東京ラブストーリー#鈴木保奈美さん#織田裕二さん pic.twitter.com/IKgo7hDeIK
— 🐰*⑅ ʚ めりな ɞ ⑅* 69ପ🏩౨WSR48🐰わさら-団💞🐰ヒヒラッ🔥🐰 (@yMVC6XWj3ouzk7n) September 19, 2018
トレンディドラマの全盛期ともいえる1980年代。
恋愛ドラマの金字塔『東京ラブストーリー』や、木村拓哉のブレイクのキッカケともなった『あすなろ白書』、清純派女優・和久井映見が主演を務めた『ピュア』、『バージンロード』など名作揃い。
2000年代
2000年 ◆『 二千年の恋』中山美穂、金城武 ◆『天気予報の恋人』佐藤浩市 ◆『バスストップ』飯島直子、内村光良 ◆『やまとなでしこ』松嶋菜々子 |
2001年 ◆『HERO』木村拓哉 ◆『ラブ・レボリューション ◆『できちゃった結婚』竹野内豊、広末涼子 ◆『アンティーク~西洋骨董洋菓子店~』滝沢秀明 |
2002年 ◆『人にやさしく』香取慎吾 ◆『空から降る一億の星』明石家さんま、木村拓哉 ◆『ランチの女王』竹内結子 ◆『ホーム&アウェイ』中山美穂 |
2003年 ◆『いつもふたりで』松たか子、坂口憲二 ◆『東京ラブ・シネマ』江口洋介 ◆『僕だけのマドンナ ◆『ビギナー』ミムラ、オダギリジョー |
2004年 ◆『プライド』木村拓哉 ◆『愛し君へ』菅野美穂、藤木直人 ◆『 東京湾景~Destiny of Love~』仲間由紀恵 ◆『ラストクリスマス』織田裕二 |
2005年 ◆『 不機嫌なジーン』竹内結子 ◆『エンジン』木村拓哉 ◆『スローダンス』妻夫木聡、深津絵里 ◆『危険なアネキ』伊東美咲、森山未来 |
2006年 ◆『西遊記』香取慎吾 ◆『トップキャスター』天海祐希 ◆『サプリ』伊東美咲、亀梨和也 ◆『のだめカンタービレ』上野樹里、玉木宏 |
2007年 ◆『 東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』速水もこみち ◆『プロポーズ大作戦』山下智久、長澤まさみ ◆『ファースト・キス ◆『ガリレオ(第1シーズン)』福山雅治 |
2008年 ◆『薔薇のない花屋』香取慎吾 ◆『CHANGE』木村拓哉 ◆『 太陽と海の教室 ◆『イノセント・ラヴ』堀北真希 |
2009年 ◆『 ヴォイス~命なき者の声~』瑛太 ◆『婚カツ!』中居正広 ◆『 ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~』山下智久 ◆『東京DOGS |
なでしこサッカーって聞いたら無性にドラマ「やまとなでしこ」観たくてみたら当時の松嶋菜々子綺麗すぎた。なでしこってこれや!これやねん! pic.twitter.com/QPVQZHZia4
— ちゃい。 (@itske15) July 8, 2015
2000年代は、業界全体がドラマ不況になるなか、月9も例外になく視聴率は低迷しましたが、『HERO』、『ガリレオ』、『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』など続編が制作されるほどの人気作も生まれました。
2010年代
2010年 ◆『 コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命 2nd Season』山下智久 ◆『月の恋人~Moon Lovers~ ◆『 夏の恋は虹色に輝く』松本潤、竹内結子 ◆『流れ星』竹野内豊 |
2011年 ◆『大切なことはすべて君が教えてくれた』戸田恵梨香、三浦春馬 ◆『幸せになろうよ』香取慎吾 ◆『全開ガール』新垣結衣 ◆『私が恋愛できない理由』香里奈 |
2012年 ◆『ラッキーセブン』松本潤 ◆『 鍵のかかった部屋 ◆『リッチマン、プアウーマン』小栗旬 ◆『PRICELESS~あるわけねえだろ、んなもん~』木村拓哉 |
2013年 ◆『 ビブリア古書堂の事件手帖』剛力彩芽 ◆『 ガリレオ(第2シリーズ)』福山雅治 ◆『 SUMMER NUDE』山下智久 ◆『海の上の診療所』松田翔太 |
2014年 ◆『 失恋ショコラティエ』松本潤 ◆『 極悪がんぼ』尾野真千子 ◆『 HERO (第2シリーズ) ◆『信長協奏曲』小栗旬 |
2015年 ◆『デート~恋とはどんなものかしら~』杏 ◆『ようこそ、わが家へ ◆『 恋仲』福士蒼汰 ◆『5→9~私に恋したイケメンすぎるお坊さん~ |
2016年 ◆『 いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』有村架純、高良健吾 ◆『 ラヴソング ◆『 好きな人がいること』桐谷美玲 ◆『カインとアベル』山田涼介 |
2017年 ◆『 突然ですが、明日結婚します』西内まりあ ◆『貴族探偵』相葉雅紀 ◆『 コード・ブルー-ドクターヘリ緊急救命- 3rd season』山下智久 ◆『民衆の敵~世の中、おかしくないですか!?~』篠原涼子 |
2018年 ◆『海月姫』芳根京子 ◆『 コンフィデンスマンJP』長澤まさみ ◆『 絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』沢村一樹 ◆『SUITS/スーツ』織田裕二 |
2019年 ◆『トレース~科捜研の男~』錦戸亮 ◆『ラジエーションハウス』窪田正孝 ◆『監察医 朝顔 』上野樹里 ◆『シャーロック』ディーンフジオカ |
投票企画の結果
長澤まさみさん出演ドラマ
→ コンフィデンスマンJPでした
SUITSの枠で現在再放送中だよ pic.twitter.com/t5S1Ga3OcF— さくらカード (@x_m0oboimennine) April 30, 2020
最低視聴率記録の更新ばかりが話題となった月9枠。
それを打破しようと、2010年代後半には、月9の代名詞ともいえるラブストーリ路線から離れていきました。
そのおかげか、『 コンフィデンスマンJP』、『 絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』、『SUITS/スーツ』など新しいジャンルのヒット作も生まれました。
2020年代
2020年 ◆『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』沢村一樹 ◆『SUITS/スーツ2』織田裕二 ◆『監察医 朝顔2』上野樹里 |
2020年は、視聴率も安定を狙ってか、続編の作品が目立ちますが、コロナウィルスの影響で放送が延期され、放送中止の危機となっています。
ドラマの撮影ができないため、過去の人気ドラマを再放送しているため、昔の作品が再び注目されています。
月9視聴率ランキングトップ10
月9の歴代作品が分かったところで、ここからは数ある名作の中から視聴率トップ10をご紹介いたします。
月9視聴率ランキングトップ10
作品 | 視聴率 |
1位『HERO』(2001) | 34.2% |
2位『ラブジェネレーション』(1997) | 30.8% |
3位『ロングバケーション』(1996) | 29.6% |
4位『ひとつ屋根の下』(1993) | 28.4% |
5位『あすなろ白書』(1993) | 27.0% |
6位『ひとつ屋根の下2』(1997) | 27.0% |
7位『素顔のままで』(1992) | 26.4% |
8位『やまとなでしこ』(2000) | 26.4% |
9位『教師びんびん物語II』(1989) | 26.0% |
10位『プライド』(2004) | 25.1% |
久々にHERO (テレビドラマ)を観ました。
なんと、18年も前のドラマ!キムタク若い🎵 #キムタク #HERO #弁護士 #検事 #フジテレビ pic.twitter.com/EjA88qyh18— 井上レオ (@reoking1) January 5, 2019
月9視聴率トップ10のなかで、5作品がキムタクが出演しているのは驚きです。
確かにキムタクは、月9ドラマの出演回数が一番多い(10回)ので確率は高くなるのですが、月9の勢いが衰えてきた2000年制作の『HERO』が1位をとったことを見ても、人気の高さがうかがえますね。
また『ひとつ屋根の下』は、家族愛や兄弟愛を、江口洋介、福山雅治、酒井法子、いしだ壱成など豪華メンバーが熱く演じたことで、大ヒットしました。
「あんちゃん!」「イシシシシ…(ケンケンという犬の笑い方)」など、真似する人も多かったですね。
センセーショナルな回や、濃いエピソードに毎回涙していたことが、忘れられません。
【フジ火9ドラマ歴代一覧】と視聴率ランキングトップ10は⇒こちら
最後に
大河も朝ドラも低迷期がありましたが、現在は復活した経緯があるように、「月9」もまた名作を生み出してほしいと願うばかりです。
過去の王道ラブストーリーは、懐かしさもあり、また見返したくなりますね。