日本で“一番おもろい漫才コンビ”を決定する『M-1グランプリ』。
そこで今回はM-1歴代の最高得点ランキングトップ10とワーストも発表したいと思います。
M-1歴代最高得点ランキングトップ10
M-1歴代※最高得点をとったコンビをランキング形式で発表します。
※審査員が9人だった第11回(2015年)大会は、普段7人の審査と比較することが難しいため除いて集計しています。
【1位】ミルクボーイ 681点
第15回(2019)大会
上沼恵美子 | 98 |
松本人志 | 97 |
礼二(中川家) | 96 |
富澤(サンド) | 97 |
立川志らく | 97 |
塙(ナイツ) | 99 |
オール巨人 | 97 |
合計 | 681 |
審査員コメント
塙「誰がやっても面白いネタにプラスして、この人達だから面白い、が最強。100点に近い99点をつけました。」
松本「いったりきたり漫才とでもいうのかな。揺すぶられたな。これぞ漫才。」
上沼「今日一番笑いましたわ!それでネタのセンスが抜群。あかぬけてる。」
富澤「何も考えずに笑える。よかった。」
優勝したミルクボーイは、「コーンフレーク」というフレーズを大きく膨らませて、素晴らしい漫才を見せてくれたわ。
【2位】アンタッチャブル 673点
第4回(2004)大会
西川きよし | 97 |
南原清隆 | 96 |
大竹まこと | 95 |
島田洋七 | 97 |
春風亭小朝 | 95 |
ラサール石井 | 96 |
中田カウス | 97 |
合計 | 673 |
審査員コメント
南原「優勝候補って言われている中でよくそれを跳ね返して、お客さんのライブ感が一番すごかったんじゃないですかね。巻き込み方がすごかったですね。」
洋七「やっとこの辺にきて盛り上がりましたね。今までのもういっちょって言うのが爆発して、そしてメガネかけている子、うまい。」
【3位】笑い飯/パンクブーブー 668点
第9回(2009)大会
島田紳助 | 100 |
松本人志 | 95 |
上沼恵美子 | 98 |
東国原英夫 | 92 |
オール巨人 | 93 |
渡辺正行 | 92 |
中田カウス | 98 |
合計 | 688 |
審査員コメント
オール巨人「8回も出てると同じボールを見たら遅く見えるんですが、それを逆に、みんなが待っているわけですよ、みんなが変わるところ、“変わったと”そこでドッとくる。恐怖のファンタジー漫才というか、このネタを何回か見てますんやけどね。見るたびに情景が出てくる。3回か4回見たらもっと面白いかもわからん。」(笑い飯)
紳助「100点付けたら後が困るから付けたらアカンと思てた。98にしようと思った。(100付ける)後が困るから。でも困ってもエエわっていうくらい感動しました。」(笑い飯)
決勝で下ネタをやったのは笑い飯らしいんだけど、ちょっと攻めすぎたよね~
2010年には、歴代2位の688点がなんと2組もいました。
第10回(2010)大会
パンクブーブー | 笑い飯 | |
島田紳助 | 97 | 96 |
松本人志 | 97 | 96 |
南原清隆 | 94 | 98 |
大竹まこと | 91 | 97 |
渡辺正行 | 95 | 90 |
宮迫博之 | 98 | 95 |
中田カウス | 96 | 96 |
合計 | 688 | 688 |
審査員コメント
オール巨人「彼らはしゃべりも上手いしネタも面白いしその1フレーズ1フレーズで一番面白い要素がたくさん入っているような気がします。ネタを作るときに物凄い苦労してる作っているよな気がします。最後にグーっと盛り上がって終わるのが漫才は一番良い形。入るときにちょっとアガってるなと思うのは仕方ない。相当上手い!というか楽しめました」(パンクブーブー)
【4位】チュートリアル 664点
第6回(2006)大会
島田紳助 | 97 |
松本人志 | 95 |
南原清隆 | 95 |
渡辺正行 | 90 |
島田洋七 | 98 |
大竹まこと | 92 |
中田カウス | 97 |
合計 | 664 |
審査員コメント
南原「始まりが僕好きですね。独特な受け答えって言うのが、あと言葉も新しくて、このコンビは近い将来売れますね。」
松本「ほぼ完璧かな、と思います。」
【5位】フットボールアワー 663点
第3回(2003)大会
島田紳助 | |
松本人志 | |
南原清隆 | |
島田洋七 | |
ラサール石井 | |
大竹まこと | |
中田カウス | |
合計 | 663 |
審査員コメント
松本「おもろい。いいコンビですよね。」
紳助「素晴らしいですよ。完璧。」
【6位】霜降り明星 662点
第14回(2018)大会
上沼恵美子 | 97 |
松本人志 | 94 |
富澤たけし(サンドウィッチマン) | 91 |
立川志らく | 93 |
塙(ナイツ) | 98 |
礼二(中川家) | 96 |
オール巨人 | 93 |
合計 | 662 |
審査員コメント
巨人「みんなが思ってることよりちょっと上のことを言ってるからどんどんハマっていく。最初から最後までずっと爆笑でしたね。よかったです。」
塙「同じ芸人として面白い面白くないではなくて強弱で強いんで二人とも。これは圧倒的に強い人間がやってるなと思った。吉本の宝だと思います。漫才協会に絶対入ってもらいたい。」
松本「いやこれはもしかしたら優勝する可能性が。トロフィーのシルエットが二人のまんま 」
上沼「上手いなー!本業を初めて見たの!ビックリした!やるね!ミキより好きかも」
【7位】ブラックマヨネーズ 659点
第5回(2005)大会
島田紳助 | 95 |
松本人志 | 95 |
渡辺正行 | 93 |
大竹まこと | 90 |
島田洋七 | 96 |
ラサール石井 | 94 |
中田カウス | 96 |
合計 | 659点 |
審査員コメント
紳助「4分の使い方抜群。4分の使い方に感動したね。噂は聞いてたけどほんまにすごかったわ。」
松本「とりあえず、次がもう一回みたいなと思って。ただ横から見てたら舌出てて気持ち悪いけどね(笑)。」
渡辺「噂は聞いていたけど大阪に本格的な漫才グループがいるって、東京のお客さんがあんまりなじみがないと思うんですよね。その人たちが見てどうかなと思ったら、ばしっとはまって途中で拍手がきてたじゃないですか、これは相当おもしろいですね。」
大竹「俺はあんまりオーソドックスなのは好きじゃないんだけど、オーソドックスのすごさにちょっとビックリしたね。こんなオーソドックスですごい奴がいるんだと思ったら、別に新しいことやらなくても十分面白いんだと思って再認識しましたね。」
それで優勝というのは快挙だよ。
M-1終わってから、あっという間に売れた印象だね。
【8位】笑い飯 656点
第3回(2003)大会
島田紳助 | 99 |
松本人志 | 95 |
南原清隆 | 90 |
島田洋七 | 95 |
ラサール石井 | 92 |
大竹まこと | 90 |
中田カウス | 95 |
合計 | 656 |
審査員コメント
松本「去年よりもセンスそのままで技術がアップしているんですよね。すごい変わり方ですね、一年間で。」
紳助「去年勝手に未完成なものを完成させて点数つけたんですけどね。今年は完成している、感動しました。」
【9位】和牛 653点
第13回(2017)大会
上沼恵美子 | 95 |
松本人志 | 93 |
大吉(博多華丸) | 94 |
春風亭小朝 | 94 |
礼二(中川家) | 93 |
渡辺正行 | 92 |
オール巨人 | 92 |
合計 | 653点 |
審査員コメント
巨人「前半はびっくりしました。このまま行ったら落ちるんちゃうかなって。後半はさすがに上手いと言うか…ま、ギリギリですね。もう少し前半が長かったら、あと2,3点低いかもしれません。でもさすがに上手い。テンションもあげられるし、立派なもんだと思います。」
松本「実は意外と新しい試みをやっていて、スッと2役から(別の役に)乗り替わる、というね…割とやっていないパターンかなって感心しました。」
【10位】サンドウィッチマン/パンクブーブー 651点
第7回(2007)大会(サンドウィッチマン)
島田紳助 | 98 |
松本人志 | 95 |
上沼恵美子 | 95 |
ラサール石井 | 95 |
オール巨人 | 92 |
大竹まこと | 84 |
中田カウス | 92 |
合計 | 651点 |
審査員コメント
巨人「僕の中の92点は完璧に近いです。期待の裏切りでどんどん笑いを取っていくわけですが、何で彼らが初めから決勝の舞台にいなかったのか、敗者復活から上がってきたのか分からない。」
紳助「トータルテンボス、キングコングと技術が並んでいて漫才師として非常にうまい。その三組の中でも一番面白かったので彼らより点数をプラスしました。素晴らしいです。」
第9回(2009)大会(パンクブーブー)
島田紳助 | 94 |
松本人志 | 93 |
上沼恵美子 | 98 |
東国原英夫 | 88 |
オール巨人 | 90 |
渡辺正行 | 91 |
中田カウス | 97 |
合計 | 651点 |
審査コメント
巨人「緻密な笑いを追求している」
紳助「M-1で優勝するためには、M-1用の戦い方をしなければいけない。格闘技に例えるならボクシングの最終ラウンドのように、ゴングがなった瞬間からラッシュをかけなければいけない。その戦い方が完璧に出来ていたのはパンクブーブーだけ」
【11位】キングコング/ミキ 650点
第7回(2007)大会(キングコング)
島田紳助 | 96 |
松本人志 | 93 |
上沼恵美子 | 97 |
ラサール石井 | 95 |
オール巨人 | 88 |
大竹まこと | 90 |
中田カウス | 91 |
合計 | 650 |
審査員コメント
巨人「ネタ的にも新しいし、6年ぶりに挑戦する気持ちがうれしいです。そこを僕は買いました。ネタ的に分かりやすい、息も合っている、練習量もみえる。そういうところが大好きです。新しい笑いを探すのか、それとも今の形でネタの練習量とかそういうものを見るのかは僕たち(審査員)の勝手だから、僕は好感持ってて漫才自体もうまかったと思います。」
カウス「ジェットコースターのような漫才。音楽にたとえるなら漫才ラッパー、ヒップホップを聴いているような感じで、非常に今っぽい、いい漫才でした。」
第13回(2017)大会(ミキ)
上沼恵美子 | 95 |
松本人志 | 94 |
大吉(博多華丸) | 91 |
春風亭小朝 | 92 |
礼二(中川家) | 91 |
渡辺正行 | 94 |
オール巨人 | 93 |
合計 | 650 |
審査員コメント
松本「ところどころすごいベタも入れてくるんですけど、 このテンポでこんだけやられたら圧巻かな〜って。ただミキは、全然面白くないネタもあるんで〜」
礼二「面白かったですよ。ただ、捉えるところが細かすぎて、もう少し大きな展開も欲しいなってのはありますけど。面白かったです。」
最後に
M-1の歴代最高得点をたたき出したのは、2004年大会のアンタッチャブルでした。
もしかしたら、今後の大会で記録を塗り替えるコンビが登場するかもしれません。
楽しみに待ちたいですね。