数多くの名作を生み出してきたディズニーアニメ。
観るひとの多くは、優しく美しいプリンセスに注目しますが、実はヴィランズといわれる悪役もとっても魅力的。
ディズニー悪者キャラクター歴代
歴代ディズニー作品の悪者メインキャラクターを一覧にしてみました。
ネタバレになるものは、除外していますのでご了承ください。
| 白雪姫（1950） | ウィックド・クイーン （白雪姫の継母） |
| シンデレラ（1952） | トレメイン夫人 （シンデレラ継母） |
| ピノキオ（1952） | J・ワシントン・ファウルフェロー （キツネの詐欺師） |
| ふしぎの国のアリス（1953） | ハートの女王 （わがまま王女） |
| ピーター・パン（1955） | フック船長 （海賊船の船長） |
| 眠れる森の美女（1960） | マレフィセント （魔女） |
| 101匹わんちゃん（1962） | クルエラ・デ・ヴィル （アニタの大学時代の旧友） |
| ジャングル・ブック（1968） | カー （ニシキヘビ） |
| リトル・マーメイド（1991） | アースラ （タコの姿の魔女） |
| 美女と野獣（1992） | ガストン （町のハンサム男） |
| アラジン（1993） | ジャファーとヤーゴ （アグラバーの宮殿の大臣とオウム） |
| ライオン・キング（1994） | スカー （ムファサの弟でシンバの叔父のライオン） |
| ナイトメアー・ビフォア・クリスマス（1994） | ブギー・ウギー （ハロウィン・タウンの影の支配者） |
| ノートルダムの鐘（1996） | クロード・フロロー （最高裁の判事） |
| ヘラクレス（1997） | ハデス （死者の国を治める神） |
| ムーラン（1998） | シャン・ユー （フン族の頭） |
| ラマになった王様（2001） | イズマ （クスコの元相談役である老婆） |
| プリンセスと魔法のキス（2010） | ドクター・ファシリエ （ブードゥーの魔術師） |
| 塔の上のラプンツェル（2011） | マザー・ゴーテル （ラプンツェルの育ての母で魔女） |
| アナと雪の女王（2014） | ハンス （アナのフィアンセで王子） |
| モアナと伝説の海（2017） | タマトア （巨大なカニのモンスター） |
| リメンバー・ミー（2018） | エルネスト・デラクルス （メキシコの国民的スター） |
ディズニーヴィランズ（悪者）人気ランキングトップ10
ここからは、「ディズニー歴代の悪者」の中から、特に人気のあるキャラクターをご紹介します。
10位 クロード・フロロー『ノートルダムの鐘（1996）』
ノートルダムの鐘
クロード・フロロー最高裁の判事。ジプシーであったカジモドの母を追い詰め死に追いやり、
赤子のカジモドもその顔の醜さから井戸に捨てて殺そうとする。 pic.twitter.com/QyOebUuTl5— ヴィランズの呟き (@disney_villainz) March 31, 2020
プリンセスが登場せず、醜い容姿の“カジモンド”が主人公の『ノートルダムの鐘』は、ディズニー作品の中でもシリアスな物語です。
そんな暗さを引き立てているのが、ジプシー狩りを行う最高裁判事のフロローです。
フロローは、ジプシーだったカジモンドの母親を殺害し、赤ん坊だったカジモンドも井戸に捨てようとした残酷な人物。
またジプシーの美しい踊り子エスメラルダに歪んだ恋心を抱き、軟禁するなど女性蔑視の差別主義者なのです。
サイコパス要素たっぷりのフロローは、ディズニーヴィランズの中でも屈指の悪役ですね。
9位 シャン・ユー『ムーラン（1998）』
フロロー判事を実写で再現出来るのか気にしてる人が多いけど
明らかにシャン・ユーの方が再現難しいし気になるだろムーラン観ろ。 pic.twitter.com/QgywjkC84l— 高なす (@TKNSMYNSD) January 17, 2019
フン族の頭目（リーダー）で、黒いハヤブサを操る大柄で屈強な男シャン・ユー。
自分に逆らう者、必要のなくなった者は容赦なく始末していく、冷酷非情な人物です。
東ローマ帝国のプリスクスの所伝に記された「胸は広く、巨大な顔を持ち、眼は小さくて落ちくぼみ、髯は薄く、鼻は低く、顔色は黒ずんでいた」アッティラというフン族の王をモデルにしています。
口数は少ないところが、余計に威圧感を与え、圧倒的な力と自信がビンビンに伝わってくる悪役です。
8位 マレフィセント『眠れる森の美女（1960）』
リクエスト:オーロラ姫とマレフィセント(アニメの方) pic.twitter.com/8ubFNCVLjw
— お覇気 (@haki5800) July 6, 2014
かつては優しい妖精でしたが、恋人・ステファンの裏切りによって翼を奪われ冷たい心を持つようになったマレフィセント。
悪役ながら、類い稀なる美しさと強さを合わせ持つ魅力的なキャラクターです。
アンジェリーナ・ジョリーがマレフィセント演じた映画『マレフィセント（2014）』は、興行的にも大成功し、人気の高さをうかがわせました。
7位 スカー『ライオン・キング（1994）』
スカー(ライオンキング)
自分の野望の為なら何でもするし味方すらあっさり裏切る人間っぽいとこが逆に良い、あと吹き替えの声がいかにも悪役って感じで好き pic.twitter.com/zdz8BQiYYG— ぱる (@pokemon_GINTAMA) February 17, 2018
『ライオンキング』の悪役のトップといえば、ムファサの弟でシンバの叔父のライオンのスカーですね。
ディズニーヴィランの中でも、スカーがファンから愛される理由は、色気漂うカッコよさがあります。
目の傷や黒いタテガミはミステリアスで、シンバとの会話では脱力した大人の余裕さえ感じてしまいますね。
とはいえ、シンバの父・ムサファに爪を立て崖から突き落とすシーンは、残酷そのもの。
またスカーが手を組む、ハイエナトリオも、ちょっとマヌケで魅力的なキャラですね。
6位 マザー・ゴーテル『塔の上のラプンツェル（2011）』
生きてるうちに一回は割と強めで細かめのパーマをかけてみたい イメージはラプンツェルのマザーゴーテル。この場合前髪はどうすればいいんだ？👩🏻🦱 いつかやりたいな〜 pic.twitter.com/7oYE2wNDtB
— yuukitakami (@quitacami) March 14, 2020
自分に若さを保つため18年間も、ラプンツェルを塔に閉じ込めていた、育ての母でもあるマザー・ゴーテル。
ラプンツェルを、たまに抱きしめたり、絵の具をプレゼントしたりと“優しさ”を見せることもありますが、それもすべて自分のため。
観る人は、それを見抜き強いエゴイズムを感じてしまいます。
「私は悪役（bad guy）ってわけね」と、たびたびラプンツェルに問いかける様子は、「本当は私は悪くない」とアピールそのもの。
分かりやすい悪者ではないところが、逆に狡猾さを引き立てています。
5位 クルエラ・デ・ヴィル『101匹わんちゃん（1962）』
今の髪の毛に飽きた…
クルエラにしようかな… pic.twitter.com/a0YKEX3w7M— みかっさんʕ•̀ω•́ʔ✧ (@rtt_mfam) January 22, 2020
クルエラ・ド・ヴィルといえば、ディズニーヴィランズの中のファッションリーダー。
自分のオシャレを追求するあまり、ファーコート用の上質な毛皮欲しさにダルメシアンを狙う悪役ですが、黒と白に染め分けたスタイリッシュな髪型に真っ赤な口紅は、ファンの中でも「コスプレしたい！」と大人気。
クルエラは、邪悪で意地の悪さもありますが、ユーモアセンスや悪に染まった背景があるので、どこか憎めない存在でもあります。
その魅力的なキャラクターのおかげか、1996年には実写版『101』で悪女に定評のあるグレン・クローズがクルエラを演じ、2021年には、エマ・ストーンを主演のリメイク版『クルエラ（原題）』の公開も予定されています。
4位 ジャファーとヤーゴ『アラジン（1993）』
【ジャファー】（アラジン）
アグラバーの国務大臣で魔法使い。王座を密かに狙う利己的なサディスト。コブラの杖で心を操る。最初からではなく、のちに強力な魔力を得て強くなる珍しい悪役。喋るオウムのイアーゴを連れ、こき使っている。pic.twitter.com/X4XrMm01xb— ヴィランズ豆知識bot (@Dvillains_bot) February 7, 2018
ラクダを思わせる顔にニヤリとした表情が印象的な、国王の座を狙う国務大臣ジャファー。
知能、魔力ともにヴィランズトップクラスで、“ジャファー様”と呼ぶファンもいるほどです。
相棒のオウム・ヤーゴも、ジャファーに負けず劣らず悪知恵が働きます。
続編「アラジン ジャファーの逆襲」では、ジーニーを凌ぐ力を見せつけ、アラジン達を追い詰めました。
3位 トレメイン夫人『シンデレラ（1952）』
おはおくです。
今日のヴィランズはこちら！・トレメイン夫人と姉達・
寄ってたかってシンデレラをいじめている義理の母親と姉達。右からドリゼラ（長女）、アナスタシア（次女）、トレメイン夫人（母）。いたずら好きな猫ルシファーを飼っている。#おはようVtuber #今日のヴィランズ pic.twitter.com/JA2ATpkKPW— 蓮水億斗@寒海生息系Vtuber (@hasumizuocuto8) November 4, 2019
シンデレラの継母で、見かけは上品で優しそうに見えますが、シンデレラを屋根裏に住まわせメイドとしてこき使う悪女です。
実写版『シンデレラ（2015）』では、ケイト・ブランシェットがトレメイン夫人を演じましたが、悪者になった背景や、つねに美しく、気高く、強くあろうとする彼女の内面をうまく表現していました。
シンデレラに「なぜあなたは、私にここまでの仕打ちを？」と問われ「あなたが純真で若いからよ」とトレメイン夫人は答えます。
このトレメイン夫人が弱さをみせた最後のシーンは、悪役ながら少し同情もしてしまいます。
また、図々しくうぬぼれ屋の娘・アナスタシアとドリゼラも、トレメイン夫人を引き立て良い味を出していますね（笑）
2位 ウィックド・クイーン『白雪姫（1950）』
差し伸べ？🍎
#ウィックド・クイーン pic.twitter.com/A0sxYrvtXz— 💜Violet💜 (@daisyladyuu05) October 6, 2018
「この世で一番美しいのは誰？」のセリフで有名な白雪姫の継母・ウィックド・クイーン。
「ディズニー・ヴィランズ / 悪者コレクション決定版 【DVD】」では、ヴィランズと束ねるボスとしてトップバッターで出てくるほど有名な悪役です。
美しくありたいと“若さと美”に執着し妬む姿は、女性なら少し理解できるところも魅力の一つですね。
恐ろしい計画を成功するために、魔力を得るため薬を飲み恐ろしい魔女に変身するウィックド・クイーン 。
1位 アースラ『リトル・マーメイド（1991）』
もうアースラにしか見えないのよ
#ドリームマッチ2020 pic.twitter.com/xMBJE3mxZc— めあ🍶 (@sneak_don) April 11, 2020
肌は紫で下半身はタコのような脚を持つ魔女のアースラは、ディズニーヴィランズの中でもトップの人気を誇ります。
アースラのモデルとなったのは、体重100kgを超える巨体を持ったディヴァインというドラッグクイーン。
迫力のある肉体と吊り上がった眉毛は、“恐ろしい”というよりは なんともチャーミングで、人々を魅了しています。
「3日間だけ人間してあげる。その代わりに美しい声をいただくよ。」とノリノリに歌いながら、アリエルに悪の契約書を交わすシーンは、惹きつけられますね。
アースラが「わたしが、かつていた宮殿」というセリフから、じつは海の王・トリトンの姉という説があり、その謎めいた過去も気になります。
【歴代のディズニープリンセスの実年齢一覧】15人の中で一番の若いのは？⇒こちら
歴代ディズニー映画興行収入ランキングトップ50は⇒こちら
最期に
ディズニーの悪者を歴代でまとめてみましたが、魅力的なヴィランズが登場する作品は、必ずヒットしているという法則を見つけました。
優しく美しいプリンセスや主人公の対比として、悪者は必要な存在であることは間違いありません。
最近、ディズニー作品が次々と実写化していますが、ヴィランズを演じているのは実力派の女優さんばかり。
みなさんも、今度ディズニー作品を見るときは悪者にも注目して見て下さいね。
