【大河ドラマ歴代の降板俳優一覧】沢尻エリカだけじゃない!

沢尻エリカさんが違法薬物所持で逮捕され、大河ドラマ『麒麟がくる』の代役探しが大きな注目を集めましたね。

これまでに大河ドラマを降板した俳優さんは、何人くらいいるのかな?
50年以上続いている長寿ドラマだから、過去には様々な降板劇があったようだよ。
そこで今回は、大河ドラマの歴代で降板した俳優をまとめてみました。
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大河ドラマを降板した歴代の俳優一覧

『勝海舟(1974)』 渡哲也→松方弘樹

主人公の勝海舟 役だった渡哲也さんでしたが、第9話の撮影時に肋膜炎に倒れ降板となりました。

主演俳優の降板というのは長い大河ドラマの歴史の中でも、この『勝海舟』の一度のみです。

その上、脚本家の倉本聰さんがスタッフとの対立で降板し、現場が混乱。

制作状況が整わない現状に、代役の松方弘樹さんも不満を爆発させたそうです。

主演俳優と脚本家2人が降板するという異例の事態に、代役の松方弘樹さんのが怒るのも無理はないですね。

『黄金の日日(1978)』室田日出男→役ごと消滅

ドラマ『前略おふくろ様』の鬼の半妻 役で知られる室田日出男さん。

1978年の大河ドラマ『黄金の日日』に出演中に、覚せい剤所持のために降板しました。

薬物に寛容な時代なのか、翌年の1979年に俳優として復帰し映画『影武者』、『野獣死すべし』にも出演し活躍しました。

同じく薬物所持で逮捕された沢尻エリカさんも、この時代に生れていれば女優として復帰も早かったかもしれませんね。

『太平記(1991)』萩原健一→根津甚八

『太平記』の新田義貞役を17年ぶりに演じることになっていた萩原健一さんでしたが、半年もたたずして慢性真珠腫を患い、根津甚八さんに交代しました。

萩原健一さんと根津甚八さんは以前より交流があり、萩原さんが自ら企画&製作した『竜馬を斬った男』根津さんを坂本竜馬役で起用するなど俳優として一目置いていたそうです。

そんあ理由から、突然の降板でも新田義貞役を、根津さんに安心して任すことができたようですね。

新田義貞役を演じた二人の俳優が、もうこの世にいないことも感慨深いです。

『毛利元就(1997)』萬屋錦之助→緒形拳

1997年の『毛利元就』で武将・尼子経久役を演じる予定だった萬屋錦之助さんは、咽頭癌を発症し降板。

代役は緒形拳さんが演じ、病と闘った萬屋さんは翌年の1998年に、肺炎のため亡くなりました。

なお、尼子経久の曾孫・義久役は錦之介の甥である中村獅童さんが演じていました。

『功名が辻(2006)』杉田かおる→三原じゅん子

主人公の山内一豊の同僚・堀尾吉晴の妻“いと”役を降板した杉田かおるさん。

降板理由は、「収録のスケジュールが合わないので、迷惑をかけてしまうから」というものだったようですが、真相はギャラが思ったよりも安いということだったようです。

大河ドラマの収録スケジュールが大変なことは杉田さんサイドも分かっていたはずで、決定的な理由がお金というのは、ちょっとガッカリですね。

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『真田丸(2016)』高畑裕太→大山真志

母・高畑淳子さんとの親子共演が注目されていた高畑裕太さんは『真田丸』を強姦致傷で逮捕されたことにより降板。

代役は“演劇界のプリンス”こと大山真志さんが演じました。

このときは、既に収録を1度行っていただけだったので撮り直しを行いました。

息子は降板したものの、これ以上の降板は迷惑がかかるとして母の高畑淳子さんは真田昌幸の正室・薫を演じきりました。

朝ドラ『まれ』出演で知名度を上げ、役者として一回り大きくなった姿を『真田丸』で見られると期待されていたのですが、残念な結果となりました。

『西郷どん(2018)』斉藤由貴→南野陽子

『西郷どん』では篤姫の指南役・幾島を演じる予定だった斉藤由貴さんでしたが、週刊誌で不倫スキャンダルが発覚し、斎藤さん側から出演辞退を申しこんできました。

代役として選ばれた南野陽子さんは30年ぶりの大河出演でしたが、幾島役を自分なりに解釈し好演したことで評価が高まりました。

斉藤由貴さんと南野陽子の交代劇には「元・スケバン刑事の二人」と話題にもなっていましたね(笑)。

『西郷どん(2018)』市原悦子→西田敏行

『西郷どん』で語りを担当する予定だった市原悦子さんでしたが、体調不良のため降板し、西田敏行さんが代役を務めました。

斉藤由貴さんの騒動から2か月後に市原さんも降板、さらに島津斉彬役の渡辺謙さんの不倫スキャンダル発覚など、『西郷どん』は放送前からトラブル続きでした。

『いだてん(2019)』ピエール瀧→三宅弘城

2019年放送中だっ『いだてん』に衝撃がはしったピエール瀧さんの麻薬取締法違反容疑での逮捕

ピエール瀧さんが演じていた黒坂辛作役は、大塚の足袋屋「足袋の播磨屋」の店主であり、主人公の年齢の離れた盟友になるという大切な役どころ。

それだけに出演シーンすべてをカットすることは不可能で、代役の三宅弘城さんで撮り直したり、編集カットで放送を乗り切りました。

ちなみに総集編や再放送、DVD発売のため、すでに放送されたピエール瀧さんの出演シーンも、すべて三宅さんで再撮影されたそうです。

『いだてん(2019)』徳井義実→出演シーン縮小

『いだてん』で、女子バレーボール日本代表監督役を好演していた徳井さんでしたが、所得隠しおよび申告漏れが発覚し4分間の出演シーンが縮小されました。

また番組の冒頭には、再編集を伝えるテロップを流すなどで対応していました。

“ドS監督”ぶりが、ハマっていただけに「出演シーンが、少なくなってしまうなんてもったいない」という声も視聴者からも聞かれていました。

『いだてん』は視聴率が低迷していた上に、キャストの不祥事が相次ぎ苦難続きの作品となりました。

『麒麟がくる(2020)』沢尻エリカ→川口春奈

斎藤道三の娘で、後に織田信長の正妻になる濃姫(帰蝶)に大抜擢されていた沢尻エリカさんですが、麻薬取締法違反の逮捕で降板。

代役には、時代劇経験のない同世代の女優・川口春奈さんが選ばれました。

第1話から登場するメインキャストだったこと、初回放送まで2か月を切っていたこともあり、初回放送日を2週間延期し10話分の再撮影、編集を行うこととなりました。

演技力や表現力には素晴らしいものがあるものの、これまで薬物疑惑の報道もあった沢尻エリカさんを、なぜ大河にキャスティングしたのか疑問の声もあがっていましたね。

最後に

長い歴史のある大河ドラマをみてみると、様々なパターンの降板劇がみられました。

大河ドラマは“俳優の紅白歌合戦”と呼ばれるだけあって、目標にしている役者さんも多くいます。

体調不良や病気ならば仕方ないことですが、不祥事で降板するというのは、自身でせっかく掴んだチャンスを逃してしまうことになるので非常に残念なことです。

放送中止を免れた『麒麟がくる』では、これ以上の問題が起こらないことを願うばかりです。

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