日本人に人気の高い陸上競技といえば“マラソン”ではないでしょうか。
日本人が活躍できる陸上競技として、特に女子マラソンは注目競技のひとつです。
この記事では、オリンピックマラソン歴代女子日本代表選手の成績や記録を一覧にしてみました。
オリンピックマラソン歴代女子日本代表と成績
年/開催地 | マラソン女子日本代表選手/成績 | ||
1984ロサンゼルス | 佐々木七恵 19位 2時間37分04秒 |
増田明美 途中棄権 |
ー |
1988ソウル | 浅井えり子 25位 2時間34分41秒 |
荒木久美 28位 2時間35分15秒 |
宮原美佐子 29位 2時間35分26秒 |
1992バルセロナ | 有森裕子 銀メダル 2時間32分49秒 |
山下佐知子 4位 2時間36分26秒 |
小鴨由水 29位 2時間58分18秒 |
1996アトランタ | 有森裕子 銅メダル 2時間28分39秒 |
真木和 12位 2時間32分35秒 |
浅利純子 17位 2時間34分31秒 |
2000シドニー | 高橋尚子 金メダル 2時間23分14秒 |
山口衛里 7位 2時間27分03秒 |
市橋有里 15位 2時間30分34秒 |
2004アテネ | 野口みずき 金メダル 2時間26分20秒 |
土佐礼子 5位 2時間28分44秒 |
坂本直子 7位 2時間31分43秒 |
2008北京 | 中村友梨香 13位 2時間30分19秒 |
土佐礼子 途中棄権 |
野口みずき 欠場 |
2012ロンドン | 木崎良子 16位 2時間27分16秒 |
尾崎好美 19位 2時間27分43秒 |
重友梨佐 79位 2時間40分06秒 |
2016リオデジャネイロ | 福士加代子 14位 2時間29分53秒 |
田中智美 19位 2時間31分12秒 |
伊藤舞 46位 2時間37分37秒 |
2020東京 | 前田穂南 | 鈴木亜由子 | 一山麻緒 |
日本女子マラソンのメダリスト
有森裕子 自己ベスト2時間26分39秒
1992年バルセロナ五輪で銀メダル、1996年アトランタ五輪で銅メダルを獲得した有森裕子さん。
アトランタ五輪のゴール後にインタビューでは、
メダルの色は、銅かもしれませんけれども……、終わってから、なんでもっと頑張れなかったのかと思うレースはしたくなかったし、今回はそう思っていないし……、初めて自分で自分をほめたいと思います
と語っていました。
「自分で自分をほめてあげたい」という言葉は、その年の流行語大賞に選ばれ、今なら記憶に残る言葉ですね。
度重なるケガやスランプを乗り越え、2度もメダルを獲得した有森さんは非常に勝負強いということが分かりますね。
高橋尚子 自己ベスト2時間19分46秒
愛称「Qちゃん」として親しまれた2000年シドニー五輪の金メダリスト高橋尚子さん。
ルーマニアのリディア・シモンとのデッドヒートを制し、笑顔でゴールしたシーンは国内外で話題となりました。
日本陸上界では64年ぶり(戦後初)であり、日本女子陸上界では史上初の金メダル獲得という快挙でした。
野口みずき 自己ベスト2時間19分12秒
2004年アテネオリンピックの金メダリスト野口みずきさん。
30度を超える暑さの中、ロングスパートをかけ、ライバルを引き離していった野口さんの走りは凄かったですね。
アテネオリンピック出場前の練習では、1日平均77kmを走っていたそうですよ!
こんな恐ろしい練習量をこなし金メダルを獲得した野口さんはまさに「怪物」です。
アテネ五輪では、土佐礼子さん、坂本直子さんも入賞し、日本女子マラソンの層の厚さがうかがえました。
オリンピックでの功績から、2020年東京オリンピック聖火ランナーの第1走者にも選ばれています。
オリンピックマラソンのルール
マラソンは42.195kmの距離を、出場選手が一斉に走り順位や記録を競う競技です。
では、マラソンの基本的なルールをご説明します。
【オリンピックマラソンのルール】
■スタート地点からゴール地点までの標高差が42m以下に定められている。
■給水ポイントは、スタートとゴール以外に5kmごとに設ける。
■給水ポイントでは、水以外の食べ物の摂取も可能。
■タイムはランナーの胴体がフィニッシュラインを到達したときに計測される。
■ランナー以外が他の選手を手助けしたり触れたりすると失格になる。
マラソン日本女子の歴代記録トップ10
順位 | 記録 | 氏名 | 大会名/日付 |
1 | 2:19:12 | 野口みずき | ベルリン 2005/09/25 |
2 | 2:19:41 | 渋井陽子 | ベルリン 2004/09/26 |
3 | 2:19:46 | 高橋尚子 | ベルリン 2001/09/30 |
4 | 2:21:36 | 安藤友香 | 名古屋ウィメンズ 2017/03/12 |
5 | 2:21:45 | 千葉真子 | 大阪国際女子 2003/01/26 |
6 | 2:21:51 | 坂本直子 | 大阪国際女子 2003/01/26 |
7 | 2:22:12 | 山口衛里 | 東京国際女子 1999/11/21 |
8 | 2:22:17 | 福士加代子 | 大阪国際女子 2016/01/31 |
9 | 2:22:23 | 松田瑞生 | ベルリン 2018/09/16 |
10 | 2:22:46 | 土佐礼子 | ロンドン 2002/04/14 |
※2019.3現在
女子マラソン世界記録は?
現在の女子マラソンの世界記録は、ケニアのブリジット・コスゲイが、2019年10月にシカゴマラソンで出した2時間14分4秒です。
これは女子マラソンの歴史で16年ぶりの快挙として大々的に報道されました。
シカゴマラソンのコースは、比較的平坦で、記録が出やすいことでも知られています。
コスゲイが東京オリンピックに出場するならば、日本代表の脅威になることは間違いなさそうです。
まとめ
オリンピック女子マラソンでは、日本人選手が多く活躍してきたことが分かりました。
マラソンという競技は、気温や天気、駆け引きなどで思いもよらない記録がでたり、日本人選手がメダルを獲る確率も高いものです。
ぜひマラソンコースも楽しみながら応援したいですね!